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1999年11月05日

NOVA

「駅前留学」でおなじみのNOVAです。長く通い、一時は大変力を入れていたので、長いです。

いわゆる「英会話学校」というものに偏見を持っている人は、この世にたくさん存在します。そして、NOVAは、そういう人がターゲットにする格好の存在です。読者のみなさんの中にも、実は、恥ずかしくて通っていることを隠した経験のある方もいるのではないでしょうか?。興味があっても恥ずかしくて通えない人もいるでしょう。私自身、通訳学校で、スピーキングに悩んでいるというクラスメイトに、話題にしたら、鼻で笑われました。しかし私の経験では、サイマルのプロの通訳さんにさえ、NOVA勧める方もいらっしゃったのです。

 私がNOVAに通う理由を述べますと、1,自由予約制である 2,行ける回数に比して安い 3,全部ネイティブである、この3点です。私にとってNOVAは、教わる場所ではありません。単に、話す練習をする場所です。とりあえず教えてもらおうという姿勢でNOVAに行く人は、間違いなく失望するし、お金の無駄になると思います。

 結論から言うと、NOVAのような英会話学校だけ行っていても会話力はつきません。しかし、NOVAでも何でも、通いやすい英会話教室に通うことを中心にしながらも自力で「聞く、読む」を一生懸命勉強すると、めざましい効果があがります。

 私は、97年10月、仕事上の理由で英語を使わねばならなくなり、NOVAに入りました。その時は、勉強から離れていたこともありレベル6。すなわち正しい文法で片言で会話がこなせるレベル。ショックでした。実際は、レベル5(私の実感では、流ちょうさは今一つだが日常会話はこなせる)かレベル4(日常や仕事で会話がこなせる。ほとんどのことに支障はない。これも私の実感によるレベル。NOVAの公式ガイドラインではありません)だと思っていましたから。ちなみに、ここでは語彙はさほど重視されません。

 ふだん、話す機会がなく慣れていないのだから仕方ないと割り切りました。最初の契約は、150レッスンに10レッスンのおまけで、3年契約です。確か40万円ぐらいでした。

 38レッスン(週1回4レッスンで二カ月強)で、レベル5になりました。その後しばらくは熱心に通ったものの、仕事が忙しくなりほとんど月に1,2回2レッスンずつぐらいしか通えないまま1年が過ぎました。それでも、自宅での勉強はやっていました。例えばやさビジのディクテーション、ラジオ英会話でのリピーティング、市販「英会話スーパーレッスン30分」「クイックレスポンス」というアルクの本でのトレーニング、茅ケ崎教本応用編への取り組み、リンガフォン、スーパーエルマー、アルクのスピーキングマラソン実践コース(消化できなかったのでここでは紹介していませんが)などです。

 そして、正式には11カ月後。今度は、週1から隔週1回、2から3レッスンで少し頻度を高めましたら「レベル5として問題ない。ただ、もっと通わねばだめ」といったアドバイスシートをもらいました。レベルアップには、当然通わねばなりません。しかし、ある時、一緒のクラスになった初対面の生徒二人がなんと「彼女は、レベル5のはずはない。4にしてあげて」と直訴してくれたのです。講師は「分かっている。でも、SHOWは通う頻度が少ないんだ…」(それでもその時までで、約一年で、レベル5になってから70レッスン強受けてました。3ポイント消化するプライベートレッスンも含みます)と答えたものの、それが効いたのかどうか、2週間後レベル4になりました。

 普通、レベル4ですと、「英語が話せる」と一応、胸を張って言えるレベルだということです。レベル4ですと、流ちょうさ、スピードがいま一つ、語彙はある程度あってもイディオムを使う頻度は少ないように思います。いわゆる、「日本人英語」の延長線上で到達する、上級レベルという感じでしょうか。

 レベル4で出会う生徒たちをながめながら、「まだ上を目指そう」と決意しました。
 このころ、リピーティングマラソンを始めました。レベル4で20レッスンほど受けたころ、転勤があり、前ほど忙しくない部署に移りました。さらに160レッスン、3年の契約を決意。それからは、週3回、1回2レッスン猛烈に通いました。自宅学習ももちろん、やさビジとリピーティングマラソン、植田一三氏の語彙問題集、リスニング問題集、などなどいろいろ必死にやりました。5カ月後、89レッスンぐらい受けたところで、今度はレベル3になりました。

 このレベルは、「ノンネイティブとしての、一応の最終到達目標のめやす」だということです。

 では、レベル2はどういう人たちか? 小さい学校では、レベル2が一人もいない学校もあります。レベル2の人には、プロの通訳者、英語の先生、海外滞在経験のある人、仕事で英語を使う人、が非常に多いです。また、レベル2に上がるときには、その地区のエリアマネジャーのインタビューを受けにいかねばなりません。レベル3も、半分ぐらいは海外滞在経験者、ということをある講師が言っていました。レベル2には、「自然なイディオム、語彙、会話における情報量(質はともかく)」が必要なようです。

 レベル3になってから、仲良くなったネイティブに「もっと自然なイディオムを覚えて欲しい」と言われました。構文は、so that構文、 unless構文など仮定法の応用などです。知識としては知っていても、案外すらっといえないものです。また、英検1級の勉強をはじめ、さらに、猛烈な勉強をしました。

 私は、レベル3時代の後半、複数の講師から「あなたは、仕事もとても不規則で忙しいのに、めちゃめちゃ勉強するエネルギッシュな人だよね。もうすぐレベル2だよ」との趣旨(英語なので)の言葉をちょうだいしました。しかしNOVAにおいて、たいていこの「もうすぐ」は2,3カ月を意味するんです。(2000年3月現在。まだレベルアップしてません。2、3ヶ月どころではなかったようです)

 なかなかうまく話せなくて壁にぶつかった時は、何度も「やめよう」と思いました。尊大でやる気のない、腹の立つネイティブにも会いました。スタッフの強引なセールストークに切れかかったこともあります。それでも、自分のために続けてよかったと思います。仕事でのスキルアップ目指して入学した通訳学校にすんなりとけこめたのも、NOVAに行っていたからだと思います。

 さて。そうこうする間に、2000年6月、予想以上に早く、NOVAレベル2になってしまいました。NOVAレベル2とは、実質上のNOVAにおけるトップレベルです。現役通訳レベルとおっしゃる方もいます。それは一面真実です。なぜなら、レベル1は相当の海外経験と、ネイティブ以上の知識と教養のある方でないとなれないレベルらしいからです。ネイティブによると、全国に一人しかいないそうです。

 NOVAのネイティブによれば、レベル3も半分は海外経験者であり(レッスンで一緒になる方はやはりそうでした)、レベル2の場合、英語で仕事をしている方か海外経験者しかいないということでした。私のようなケースはかなりまれであるということで、NOVAのスタッフにも一発で完璧に名前を覚えられてしまいました。

 光栄なことですが、私が本当にそのくらいのレベルなのかどうかは、ちょっと自覚はできません。

 しかし、レベル3からレベル2まではいばらの道でした。レベル3の間(レベル3スタート時はTOEIC900)に、3回リスニングで峠を越える瞬間がありました。2回目を越えた後、急にネイティブの言っていることが、つぶやきでもほぼ完璧に分かるようになり、発音されていなくても推測でわかるレベルになりました。語彙もレベル3からレベル2までで相当増えました。読解力も、レベル3からレベル2の間に、英字新聞を毎日読みはじめ、ネイティブの教科書を読みはじめ、そうこうするうちにかなりの力がつきました。英検1級2次対策にと、ライティングの個人指導を受け始めたのも、レベル3の終盤からで、これが結局レベルアップテスト突破につながりました。

 さて、レベル2になってみて。自分でも、1年前とは話すことのできる内容が格段に広がったことが分かります。「レベル3の人の実力は幅が広い」という意見がありましたが、きっとその傾向は、レベル2になればもっと広いでしょう。うまく表現できませんが、会話力というのは無限に広がっていくからです。私はレベル2の入り口にいるだけにすぎません。

 これからの目標は、きちんと議論できることを学ぶこと、相手をひきつける話し方を身に付けること、そしてライティングで知的なネイティブならまずしないような文法エラーをなくすことでしょうか。もはや「英語」を超えなければならない、と思っています。学んだ英語を生かし、それを強い武器として、さらにコミュニケーション能力を伸ばす必要があると感じています。レベル2になって、ようやくそちらに力を注ぐレベルに達せたと思います。これまでの勉強が、ほんの序章に過ぎなかったことを、ますます痛感させられます。

 TOEIC860ぐらいで、根拠なく自分の英語力に自信を持っていたころが懐かしいです。なんと能天気で、己を知らなかったことかと恥じ入ります。読者の方に伝えたい。「英語も通じる日本人」か、「できる国際人」になるかの分水嶺はTOEIC860あたりにあり、ここでおごりたかぶり努力を忘れるか、努力するかにかかっている、と思います。私が一番おごっていたのはまさに860点ぐらいの時で、以後勉強すればするほど、自分の至らなさに歯がゆくなる日々です。もちろん、今も。

 そして、ここからはTOEICなど問題ではありません。NOVAのレベル判定だって問題ではありません。あなたが、自分の英語力で自分の目的を100%達成し、スピーキングでもライティングでも、知的なネイティブをうならせることができるかどうかにのみかかっているのです。

2005年追記

自分が一番入れ込んでいる時に書いたもので、当時としては慎重に書いたつもりでしたが見るからにのめってますね。でももちろん嘘はありません。「英会話学校はツールの一つで、自分は時間的制限からやむなくNOVAを利用した」というのがメッセージです。NOVAは私には役に立ちましたが、運用面での不満はかなりありました。

投稿者 show : 1999年11月05日 02:13

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