2000年06月05日

サイマルアカデミー・コングレ

サイマルアカデミーも、コングレも通訳者養成学校です。が、普通の英語力アップクラスも開講しています。

 コングレは東京にはありませんが(SHOW注:2000年秋に東京校をオープンしたそうです)、サイマルは全国主要都市にあるようです。

 サイマルでは、入学する前に最初に、CNNニュースをリスニングし書き取り、それからネイティブ講師と雑談をするレベルチェックがありました。レベルは下が1から最上が7(7+というのもあるらしい)まであり、私は6でした。サイマルのネイティブ講師は、それなりに知的な人しか就くことができないので定評があります。それから、希望クラスを受講可能かどうか判定されます。そのクラスはレベル6,7の人だけのクラスでしたのでOKでした。スタッフは「レベル7級の人は、よその学校にはいない」と自負してましたが、そのへんは定かではありません。

 確かにクラスは比較的高度です。私のクラスでは時事英語を学びます。毎週、記事通読の宿題が課せられ、次週それについて議論したりテレビニュースを見たりします。先日は、同じニュースをBBCとABCでそれぞれどう伝えているか比べて、政治的背景を考察したりしました。

 ただし、このクラスは参加者はレベル6,7だけとはいえ、やはりネイティブのようにはいかないので、限界があります。richなイディオムや単語を使ってみても、先方が知らないことの方が多く、講師のネイティブだけが納得していたりします。日本人同士の学習には、どうしても上限ができてしまいます。発音もterrible(私も含めて)です。また、私は勤務体系が9時5時ではないため、昼のクラスを取っているのですが、私を含めた3人のほかは、40歳以上の女性です。結局、自分でもできるような英字新聞を読んでBBCを見て、さらに簡単に日本人同士のディスカッションをするだけ、という私にとっては単調な授業に飽きてしまい、半年でやめました。

 一方、コングレで私は、プロフィールにも書いていますように本科クラスに上がるまで通いました。

クラスは、通訳準備科、基礎科1,基礎科2,本科1、本科2、同時通訳科で構成されています。

 私のクラスには男性が3人いますが、男性は少数派です。英語関係の学校となると、どうしても女性中心になるようです。

 コングレでは、シンポジウムや国際会議のスピーチなどを聞き、30語ぐらいの意味の固まりで切って、すぐ訳します。かなりタフですが、慣れていくと、英語が意味で理解できるようになります。また日米トレンド辞典の暗記も課されているので、なかなか大変です。宿題も毎週、次回の課題などに関連するリーディングアサインメントがあります。

 受講していて感じるのは、自分がうまくできないのを先生のせいにする人が目立つということです。クラスメイトはみな、それなりに英語のできる人々で、実際英語学校の講師、元通訳ガイドといった方も少なくありません。一方で、基礎科からクラスを上がってきた方も多いわけですが…。

 通訳学校だって、教えてもらう場というより、あくまでパフォーマンスの練習の場であり、プロからのアドバイスから学ぶ場であり、自分のパフォーマンスをプロに評価してもらう場ととらえなければ、しっかりと伸びるわけがありません。

 先生が厳しければついていくまず努力が必要と思いますが、「もっと易しくしてほしい」とか、「あの先生では身に付かない」とか、何なのだろうと思います。私から見る限り、教え方の違いはあれど、自分より英語に関する知識が豊富で、経験も豊富な方たちばかりで、つきあい方次第で学ぶことは大変多いと思うのです。いえ、実際そうです。

 今はもう、通訳学校には通っていません。全く畑違いの仕事をしていながらも、比較的安い受講料(半年17万円)で、高度な英語が学べる貴重な場だったので、私は講師の知識をどんどん吸収してやろう!と思って通っていました。

投稿者 show : 03:03 | コメント (0)

1999年11月05日

NOVA

「駅前留学」でおなじみのNOVAです。長く通い、一時は大変力を入れていたので、長いです。

いわゆる「英会話学校」というものに偏見を持っている人は、この世にたくさん存在します。そして、NOVAは、そういう人がターゲットにする格好の存在です。読者のみなさんの中にも、実は、恥ずかしくて通っていることを隠した経験のある方もいるのではないでしょうか?。興味があっても恥ずかしくて通えない人もいるでしょう。私自身、通訳学校で、スピーキングに悩んでいるというクラスメイトに、話題にしたら、鼻で笑われました。しかし私の経験では、サイマルのプロの通訳さんにさえ、NOVA勧める方もいらっしゃったのです。

 私がNOVAに通う理由を述べますと、1,自由予約制である 2,行ける回数に比して安い 3,全部ネイティブである、この3点です。私にとってNOVAは、教わる場所ではありません。単に、話す練習をする場所です。とりあえず教えてもらおうという姿勢でNOVAに行く人は、間違いなく失望するし、お金の無駄になると思います。

 結論から言うと、NOVAのような英会話学校だけ行っていても会話力はつきません。しかし、NOVAでも何でも、通いやすい英会話教室に通うことを中心にしながらも自力で「聞く、読む」を一生懸命勉強すると、めざましい効果があがります。

 私は、97年10月、仕事上の理由で英語を使わねばならなくなり、NOVAに入りました。その時は、勉強から離れていたこともありレベル6。すなわち正しい文法で片言で会話がこなせるレベル。ショックでした。実際は、レベル5(私の実感では、流ちょうさは今一つだが日常会話はこなせる)かレベル4(日常や仕事で会話がこなせる。ほとんどのことに支障はない。これも私の実感によるレベル。NOVAの公式ガイドラインではありません)だと思っていましたから。ちなみに、ここでは語彙はさほど重視されません。

 ふだん、話す機会がなく慣れていないのだから仕方ないと割り切りました。最初の契約は、150レッスンに10レッスンのおまけで、3年契約です。確か40万円ぐらいでした。

 38レッスン(週1回4レッスンで二カ月強)で、レベル5になりました。その後しばらくは熱心に通ったものの、仕事が忙しくなりほとんど月に1,2回2レッスンずつぐらいしか通えないまま1年が過ぎました。それでも、自宅での勉強はやっていました。例えばやさビジのディクテーション、ラジオ英会話でのリピーティング、市販「英会話スーパーレッスン30分」「クイックレスポンス」というアルクの本でのトレーニング、茅ケ崎教本応用編への取り組み、リンガフォン、スーパーエルマー、アルクのスピーキングマラソン実践コース(消化できなかったのでここでは紹介していませんが)などです。

 そして、正式には11カ月後。今度は、週1から隔週1回、2から3レッスンで少し頻度を高めましたら「レベル5として問題ない。ただ、もっと通わねばだめ」といったアドバイスシートをもらいました。レベルアップには、当然通わねばなりません。しかし、ある時、一緒のクラスになった初対面の生徒二人がなんと「彼女は、レベル5のはずはない。4にしてあげて」と直訴してくれたのです。講師は「分かっている。でも、SHOWは通う頻度が少ないんだ…」(それでもその時までで、約一年で、レベル5になってから70レッスン強受けてました。3ポイント消化するプライベートレッスンも含みます)と答えたものの、それが効いたのかどうか、2週間後レベル4になりました。

 普通、レベル4ですと、「英語が話せる」と一応、胸を張って言えるレベルだということです。レベル4ですと、流ちょうさ、スピードがいま一つ、語彙はある程度あってもイディオムを使う頻度は少ないように思います。いわゆる、「日本人英語」の延長線上で到達する、上級レベルという感じでしょうか。

 レベル4で出会う生徒たちをながめながら、「まだ上を目指そう」と決意しました。
 このころ、リピーティングマラソンを始めました。レベル4で20レッスンほど受けたころ、転勤があり、前ほど忙しくない部署に移りました。さらに160レッスン、3年の契約を決意。それからは、週3回、1回2レッスン猛烈に通いました。自宅学習ももちろん、やさビジとリピーティングマラソン、植田一三氏の語彙問題集、リスニング問題集、などなどいろいろ必死にやりました。5カ月後、89レッスンぐらい受けたところで、今度はレベル3になりました。

 このレベルは、「ノンネイティブとしての、一応の最終到達目標のめやす」だということです。

 では、レベル2はどういう人たちか? 小さい学校では、レベル2が一人もいない学校もあります。レベル2の人には、プロの通訳者、英語の先生、海外滞在経験のある人、仕事で英語を使う人、が非常に多いです。また、レベル2に上がるときには、その地区のエリアマネジャーのインタビューを受けにいかねばなりません。レベル3も、半分ぐらいは海外滞在経験者、ということをある講師が言っていました。レベル2には、「自然なイディオム、語彙、会話における情報量(質はともかく)」が必要なようです。

 レベル3になってから、仲良くなったネイティブに「もっと自然なイディオムを覚えて欲しい」と言われました。構文は、so that構文、 unless構文など仮定法の応用などです。知識としては知っていても、案外すらっといえないものです。また、英検1級の勉強をはじめ、さらに、猛烈な勉強をしました。

 私は、レベル3時代の後半、複数の講師から「あなたは、仕事もとても不規則で忙しいのに、めちゃめちゃ勉強するエネルギッシュな人だよね。もうすぐレベル2だよ」との趣旨(英語なので)の言葉をちょうだいしました。しかしNOVAにおいて、たいていこの「もうすぐ」は2,3カ月を意味するんです。(2000年3月現在。まだレベルアップしてません。2、3ヶ月どころではなかったようです)

 なかなかうまく話せなくて壁にぶつかった時は、何度も「やめよう」と思いました。尊大でやる気のない、腹の立つネイティブにも会いました。スタッフの強引なセールストークに切れかかったこともあります。それでも、自分のために続けてよかったと思います。仕事でのスキルアップ目指して入学した通訳学校にすんなりとけこめたのも、NOVAに行っていたからだと思います。

 さて。そうこうする間に、2000年6月、予想以上に早く、NOVAレベル2になってしまいました。NOVAレベル2とは、実質上のNOVAにおけるトップレベルです。現役通訳レベルとおっしゃる方もいます。それは一面真実です。なぜなら、レベル1は相当の海外経験と、ネイティブ以上の知識と教養のある方でないとなれないレベルらしいからです。ネイティブによると、全国に一人しかいないそうです。

 NOVAのネイティブによれば、レベル3も半分は海外経験者であり(レッスンで一緒になる方はやはりそうでした)、レベル2の場合、英語で仕事をしている方か海外経験者しかいないということでした。私のようなケースはかなりまれであるということで、NOVAのスタッフにも一発で完璧に名前を覚えられてしまいました。

 光栄なことですが、私が本当にそのくらいのレベルなのかどうかは、ちょっと自覚はできません。

 しかし、レベル3からレベル2まではいばらの道でした。レベル3の間(レベル3スタート時はTOEIC900)に、3回リスニングで峠を越える瞬間がありました。2回目を越えた後、急にネイティブの言っていることが、つぶやきでもほぼ完璧に分かるようになり、発音されていなくても推測でわかるレベルになりました。語彙もレベル3からレベル2までで相当増えました。読解力も、レベル3からレベル2の間に、英字新聞を毎日読みはじめ、ネイティブの教科書を読みはじめ、そうこうするうちにかなりの力がつきました。英検1級2次対策にと、ライティングの個人指導を受け始めたのも、レベル3の終盤からで、これが結局レベルアップテスト突破につながりました。

 さて、レベル2になってみて。自分でも、1年前とは話すことのできる内容が格段に広がったことが分かります。「レベル3の人の実力は幅が広い」という意見がありましたが、きっとその傾向は、レベル2になればもっと広いでしょう。うまく表現できませんが、会話力というのは無限に広がっていくからです。私はレベル2の入り口にいるだけにすぎません。

 これからの目標は、きちんと議論できることを学ぶこと、相手をひきつける話し方を身に付けること、そしてライティングで知的なネイティブならまずしないような文法エラーをなくすことでしょうか。もはや「英語」を超えなければならない、と思っています。学んだ英語を生かし、それを強い武器として、さらにコミュニケーション能力を伸ばす必要があると感じています。レベル2になって、ようやくそちらに力を注ぐレベルに達せたと思います。これまでの勉強が、ほんの序章に過ぎなかったことを、ますます痛感させられます。

 TOEIC860ぐらいで、根拠なく自分の英語力に自信を持っていたころが懐かしいです。なんと能天気で、己を知らなかったことかと恥じ入ります。読者の方に伝えたい。「英語も通じる日本人」か、「できる国際人」になるかの分水嶺はTOEIC860あたりにあり、ここでおごりたかぶり努力を忘れるか、努力するかにかかっている、と思います。私が一番おごっていたのはまさに860点ぐらいの時で、以後勉強すればするほど、自分の至らなさに歯がゆくなる日々です。もちろん、今も。

 そして、ここからはTOEICなど問題ではありません。NOVAのレベル判定だって問題ではありません。あなたが、自分の英語力で自分の目的を100%達成し、スピーキングでもライティングでも、知的なネイティブをうならせることができるかどうかにのみかかっているのです。

2005年追記

自分が一番入れ込んでいる時に書いたもので、当時としては慎重に書いたつもりでしたが見るからにのめってますね。でももちろん嘘はありません。「英会話学校はツールの一つで、自分は時間的制限からやむなくNOVAを利用した」というのがメッセージです。NOVAは私には役に立ちましたが、運用面での不満はかなりありました。

投稿者 show : 02:13 | コメント (0)