2000年06月22日
語彙増強
私が本格的に語彙増強に取り組んだのは、英検1級受験を決意した99年5月です。その関係上、1級対策を軸に書きたいと思います。それまでは、NHKのやさしいビジネス英語やら、英字新聞やら、茅ヶ崎教本やらをつまみ食いしていました。
大学3年時、準1級を取るときは、確か英語教育協会の通信対策講座をやりました。その後も大学4年の時に、学部OBの元NHKラジオ記者が講師である時事英語の選択授業を週1回とっていたので、そのときにいろいろ、リスニングをやらされたり、時事的な単語を半端ながらも覚えたのがのちにきいてたのかもしれません。
英検1級を受けようと、最初に手にしたのが、「英検1級直前合格対策」(明日香出版社)で知られる植田一三氏の問題集です。
参考書自体は、漠然と「受けようかな」と考えていた1月ごろに買ったのですが、その本の一番後ろに、市販されていない「1級合格セット」の案内がありました。参考書の内容のよさに信頼を感じた私は、1級セット86000円(現在は少し安いそうです)にもかかわらず、思い切って即買いました。しかし、結局、5月までパラパラめくる程度で終わってしまいました。5月、このセットの中に「英検準1級・1級頻出700クイズ」という問題集がありましたので、まずそれに取り組みました。700のうち、3分の1しか知らず落ち込みましたが、何度も何度も繰りかえして、例文ごと覚えるように努力しました。また、旺文社の「PASS単熟語」の例文集を、通勤途中の電車の中で、覚えたりもしました。さらに、先にセットで通販で買った植田先生の教材の中の「ボキャブラリークイズ」初級編、中級編も攻略しました。ただ、この時は暗記中心で、英文雑誌等の読書はかなりおろそかになっていました。
語彙増強ではその他、通訳学校で覚えさせられる分野別語彙(骨粗しょう症とか、動脈硬化なんてのもここで覚えた)も役に立ちました。
初夏、植田氏が1級セミナーを開くということで、ぎりぎりで参加を決意。セミナーで氏が配る語彙問題集などをやりましたが、結局、1ヶ月の対策では付け焼刃に終わり、春の英検1級一次には1点差で落ちました。読解をサボっていたつけで、読解が悪かったのです。語彙は、30問中22問取れました。
落ちて、7月からは、植田氏のセミナーの予習も必死にやりました。ジャンル別・ノンジャンル別の語彙集が秀逸でした。また、イディオムエクササイズも役に立ちました。また、通販で入手できる「英検準1級頻度1クイズ」「英検1級頻度1クイズ」はいまだに座右において、復習しています。
さらに、市販のものではコウビルドの「イディオムワークブック」、たくさん種類のあるペーパーバッグの語彙増強本なども2,3冊読書感覚でやっていますが、どれも面白いです。
語彙増強に欠かせないのが、文章でのインプット。朝日新聞に頼めば週に1度ついてくるニューヨークタイムズウィークリーレビューは、8ページしかありませんが英文が高度で、覚えた単語がすぐ出てきました。また、タイム、エコノミストは少しずつ楽しく読めるようになって自分の進歩を実感でき、よいツールでした。
その他、まぐまぐで毎日メールで届く「VA(ボキャブラリーアドバンテージ)」の単語解説も、語源学が入っていて楽しい。外国サイトから毎日届く「Word A DAY」は、高度すぎて眺めるだけですが。
さらに、ごくまれに思い出したようにDVDで映画をディクテーションしますが、これもかなり役に立ちます。
春から秋の英検までの間は、小さい手帳に、自分が間違えた語彙を例文ごと写して、電車の中でひたすら覚えました。結局、これが一番役にたちました。この手帳には、MDでシャドウイングするやさビジの単熟語も、参照用に抜き出して書いていました。
そんなこんなで、秋の英検では、合格点91点の中97点、語彙は25点取ることができました。
現在も、語彙増強の学習は続けています。
2000年01月26日
映画で学ぶ
ロード・オブ・ザ・リングのファンの間で、大きな議論が起こっているそうです。原作の「指輪物語」のニュアンスが、全くねじまげられている、というのです。
それは言い過ぎにしても、字幕が必要なければ、翻訳者の知識や力のかけ具合にとらわれず、映画を楽しめ、ニュアンスもわかりますね。映画を字幕なしで楽しみたい、というのは英語を学ぶ人ほとんどが夢見ていることでしょう。
そこで、英語学習における映画の使い方について、私がとったやりかたを紹介します。主に、洋画は生きた会話を学ぶためのツールです。本当は、せっかく買ったDVDでディクテーションしたいのですが、なかなか時間がありませんでした。99年10月ごろ、簡単だろうと思ってやったユーガットメールは、予想以上にてこずって、冒頭15分で中断してしまいました。メグ・ライアンの恋人役がやたらこった言い回しが好きなので、当時の実力ではかなり難度が高かったです。
もともと洋画が好きなもので、毎月3,4本はひまを惜しまず映画館に行きます(いそがしいと一本も見られませんけど)そこでは、とにかく楽しむようにしてます。しかし「なるべく字幕に頼らない」のは言うまでもありません。そして「ん?何今の」というものだけ、字幕にすばやく目を動かします。
字幕に気をとられていると、意外と画面は見ていません。要するに、洋画に関しては、字幕に集中している分、半分しか楽しめてないのです。もったいないと思いませんか?
映画の英語を見て一番の収穫は、「直訳調でない表現を体得できること」だと思います。日本語をそのまま訳しても、日本語のニュアンスは伝えることはできません。伝わっても、非常にまわりくどかったり、堅かったり、なんとなく変にビジネスライクに聞こえたりするでしょう。普通の会話では、直訳では、絶対に本心は伝わらないといってもいいと思います。日本人の英語に慣れた外国人なら別ですが。
一番よいのは、インターネットでスクリプトを入手し、気に入った洋画を片っ端からディクテーションすることでしょう。(私はまだそこまでしてませんが)そして、日本語字幕も、ニュアンスを知るために絶対必要です。
私がやってみたいのは、恋愛小説家とユーガットメールです。以前ERをやったのですが、何しろ搬入シーンでとまってしまうもので、途中で挫折しました。登場人物や患者の会話だけやってても、けっこう収穫はありました。 あともう一つ。日本語に照らせばそうですが、日本で入手できる英語で一番日常に近いのは映画ですが、基本的に、特に最近の映画は誇張表現やひねった表現のオンパレードですので、そのまま日常で使うと恥をかく場合もあるようです。可能なら、ネイティブにチェックしてもらうのがいいでしょう。例えばpiss offなんて映画では、女性でも当たり前のように使ってますが、ネイティブに聞くと全く使わないほうがよいようです。理解にとどめとくだけでいい種類の表現ですね。
最近の悩み(2000年1月)は、フォーマルな言い方、インフォーマルな言い方の線の引き方です。日本語ですと難なく(とはいえないか?)できていますが、英語は、ずっと日本で勉強していたため、そうした使用にふさわしい場面というものを半ば無視してごちゃまぜに覚えてきたので、どこまではどこでどのように使えるのか、非常に苦しむことがあります。Big Wordsにも(あくまで日本人にとっての)、普段使っても全く違和感ないものもあり、とっても変なものもある(日本語でもそうですね)わけですから。 映画の英語については、そういう意味で悩んでいるところですので、今後も学びつつ考えていこうと思っています。
1999年12月12日
文法
日本の英語教育を批判する声が世の中の主流です。私も、大筋はもっとも、と思います。でも、高校まで純粋に公立で学んだ私としては、文法知識について「必要ない」という意見に対しては、首を傾げます。
文法といえば、大学受験時に「基礎英文法問題精講」という旺文社の黄色い表紙の本を繰り返しやってつぶしたら、何も怖いものはありませんでした。その他、英文法頻出問題演習(駿台文庫)もやりました。「精講」シリーズも、当時はむしろ「標準」の方がメジャーでしたが、基礎だけつぶせば十分だと思います。
「標準」を推奨する合格者の声を多数見ましたが、彼らは本当に、「標準」を本当の意味で理解したのでしょうか? 単に暗記しただけの人もいるのではと思います。「標準」はかなり難しかったと記憶しています。
現在、大人になって文法に苦しんでいる方は上記の参考書は、一度やる価値はあると思います。大人のプライドは捨てましょう。私も、勉強を再開するとき、本棚の奥から引っ張り出して、ざっと読みました。再度解けばよかったんですが、すでにぼろぼろで、やめました。
文法による訳読のくせは悪玉でしょうが、文法自体は最低限必要な知識です。日本語の文法も、小、中学生の時かなり勉強した記憶があります。「日本語だって習わなくても覚えた」、そういう人の声もよく聞きます。しかし、そういう時は、そういう人の使う日本語と教育環境のバックグラウンドをひそかにチェックしたほうがいいでしょう。 2年ほど前、話すときの文法は違うという声を聞き、「話すための英文法」中級編(研究社出版)を通勤途中に読みました。確かに、盲点を押さえてて面白く、かなり難しいパートもありました。しかし、基本的には、学校英語レベルの物を、視点を変えて説明したものだと思います。すべて暗唱して暗記しろ、と書いてあるのですが、ちょっと覚えにくいなあ、と思いました。結局、2回通して解いただけで、暗記はできませんでした。 最近のお気に入りは「日本人の英文法」(研究社出版、T.Dミントン著)です。大変分かりやすく、willとbe going toの使い分けなどについて解説しています。肩のこらない読み物風で、とっつきやすいです。TDミントン先生は、アルクのセミナーで一度お話を聞きましたが、なぜか、日本人に聞きやすい発音の英語を話されてされていました。日本滞在が長いからでしょうか。
ところであるとき、「文法を見直そうかな」と思い、TOEIC対策本、TOEFL対策本の文法部分だけを何冊かつぶしました(「はじめてのTOEFL」「TOEICこれ一冊で860点突破」(アスカ出版)「TOEFL文法大特訓」(アルク)「TOEFL620点」(アスカ出版)など)。この集中ゲリラ作戦は、かなり効果があります。すぐ忘れる主語がEach of someone等の時の動詞の活用とか、話す時はスムーズにすぐ出てきにくい大事な部分を、叩き込むことができました。
1999年11月29日
スピーキング
スピーキング、ライティングといったアウトプットは永遠の課題です。今もまさに発展途上で試行錯誤中なのですが(ほかの分野ももちろんそうです)、このテーマに最初に思ったことは、「1年そこらの海外生活で、自分の日本語と同じように操れるようになることは不可能だろう」ということです。それから、専門家の方が常々おっしゃるのは、「自分の日本語のレベルを超えることはできない」ということです。
だからこそ、いかがわしくても英会話学校がはやり、あらゆるスタイルの英語学校が乱立しているのでしょう。
留学経験者や帰国子女というだけで、私たちは今でもつい尊敬してしまいがちです。しかし、表面的にはそうでいいと思いますが、そんなに臆する必要もないのではないでしょうか。
帰国子女、といえば大学時代のクラスメイトに、ロンドンで16歳まで育ち、大学1年で英検1級と国連英検特A級を春に一発で取った子がいました。しかも、帰国子女枠でなく、一般入試で入ってきたすごい努力家でした。彼女の英語は、知的でパーフェクトだったのだろうと思いますが(当時はこちらに判別能力なし(^^;))、日本語の、とくに筆記は、言っては悪いのですがもう絶望的でした。自分の住所の「埼玉」を「崎玉」と書くことなんか朝飯前です。マークシートの私学だったから入れたというのが真相かもしれません。彼女は、日本語で相当苦労したようです。彼女ぐらいの、ほとんどネイティブといえるような帰国子女は、英語に関しては「本物」でしょう。ただし一方で、母国語での苦労と努力とを強いられ、ずっと日本にいる我々には計り知れない辛い思いをしてきただろうと思うのです。(当時はそんな風に見ることはできませんでしたが)時々、じれたように「私は、日本の受験生より何十倍も苦労したのよ!」と怒っているのを聞いたことがありました。仕事を英語でこなせるレベル目指して努力している今なら、私にもだいぶ彼女の気持ちが分かる気がします。
また、留学についてですが、語学留学といって、日本での努力なくしての1年、2年と海外に住む場合の効果について、実はかなり疑っています。確かに生活力はつくでしょうし、日常生活の会話は身に付くことでしょう。発音も、行った時期が若ければ若いほど流ちょうだろうと思います。しかし、行く前、あるいは帰った後の努力を怠った人は、そこで止まるかあるいはどんどん忘れていく一方だろうと思うのです。
先日も、アメリカの大学に1年留学していた、という大学生に会いました。確かに、発音はすばらしいです。コミュニケーションスキルとしては申し分ないです。しかし、おそらくネイティブの子どもならおそらく知っているような「木星」だとか「冥王星」、「爆弾」等々といった単語を全くと言って良いほど知らないのです。
別に根性論をぶつわけではありません。ただ、海外留学すれば楽に会話が身に付く(上記の大学生がそうと言っているわけではないです。念のため)、ぐらいの認識で語学留学をした所で、効果は知れているのではないでしょうか?
目的を持った留学は反面、想像以上の素晴らしい体験をもたらしてくれると思います。
私がスピーキング用に使ったのは、アルクの英会話スーパーレッスン30分というテープ教材(始めるのに勇気がいりました。一見とても簡単なので)、リンガフォン、やさビジのシャドウイング、スピーキングマラソン、ここ2年でNOVAなどなどです。最初の「30分」は、目でみた易しさと、発話するときのギャップを自覚するのによい教材でした。「リピーティングマラソン」では口の筋肉を鍛え、目と耳からうろこが落ち、breakthroughにつながりました。
NOVAを盲目的に勧めることはしませんが、私の場合はNOVA以外に選択肢がありませんでした。NOVAに行き始めたころは、話すスピードは早いし語彙もあるのに、三単現のsが抜けたり、助動詞がうまく使えなかったり、redundantな言葉が多かったり、文の前後がうまくつながらなかったり、とにかくもどかしい一方でした。しかも話しながら自覚しているのです。典型的な日本人です。実は、学生時代にも、格安の英会話教室に半年ほど熱心に通ったので、会話自体は一応、できたはずなのにです。
これを克服するのにまず1年、さらにネイティブに「英語がお上手ですね」と言われない本格的なレベルに引き上げることを目指した結果、最初の1年の倍ぐらいの努力が必要でした。ひたすらインプット(リスニング、リーディング)&アウトプット(スピーキング、ライティング)の繰り返しです。シーソーゲームみたいです。一時は本当に堂々巡りでした。それでも、続けていると、周期的に突然楽になる時期が来ます。
最近の(2000年2月)状況として、課題は、早口で話したときに、文の語尾の過去形部分、進行形部分など「ng」の発音が弱いことが課題になっています。この問題は、日本人に共通するようです。子音に弱いのを克服するためには、あちこちのHPで推奨されている「30音シリーズ」がよさそうです。本を購入しましたが、以前似たようなトレーニングをヒヤリングマラソンの教材か何かでかなりやった気がするので、私自身はさほどまじめに取り組んではいません。ただ、これでトレーニングをすれば、ずいぶん力になると思います。
最近、イギリス人ネイティブから「ネイティブと話している気分だ」と言ってもらえ、これはお世辞にしても嬉しい一言でした。しかしスピーキングは中断するとすぐ衰えるので、ずっとやりつづけようと思います。大事なのは、自宅でも一人でいるときにでも「繰り返し口に出してみること」です。
1999年11月23日
リーディング
リーディングは、リスニングの向上、そして語彙増強と同時にスピードが上がっていきました。そして、たくさん読むことが結局は早道です。しかし、反省を込めて言えば、リーディングだけやっていても、バランスが悪くなると思います。
まず、読まないとすぐ衰えます。日本語の文章ですら、ずっと読まないとスピードと勘が落ちます。学生の時はそれに恐れを覚えて、文庫本を読みあさりました。英文も、少しずつでもいいから読み続けないとすぐ衰えると思います。
私が愛用しているのは「TIME」「The Economist」「New York Times Weekly Review」です。とりわけタイムは、もう覚えていないほど昔からとっていたのに、まともに読めるようになったのは、この半年ぐらいです。
内容で言えば、私はエコノミストのほうが好きです。タイムのように、記者が文章に凝って情報誌としては無駄が多いスタイルより、エコノミストのような簡潔なスタイルの方が合っています。ただ、タイムが読めれば、いろんなスタイルの文章に面食らわなくなるのかなあ、ぐらいに思っています。
日本の英字新聞は、以前は愛用しましたが、私見ですけれど、筆力の点でいえば、現地のものにはかなわないのではないでしょうか。日本の英字新聞は、最終的には単なる情報源として使うのが無難です。
タイムを読むときは、どんなに語彙が増えても1ページに1、2語は知らない単語が出ても当たり前、ぐらいのつもりで気楽につき合っていけばいいと思います。(私はそんなところまでいってませんが)
最近、日本人の話す英語で、語彙や文章の組み立てが、英字新聞やニュースのスタイルそのままのような話し方をする人がよくいることに気付きました。こうした方が、学習の中心が英字新聞やテレビの英語ニュースだからでしょうか。
日本語の新聞を普通の方はどれぐらい熱心に読んでいらっしゃるでしょうか。(私は仕事の関係で、毎日必ず目を通しています)日本語に関しては、話し言葉に触れている時間の方が圧倒的に長く、新聞そのままのしゃべりをしてしまう心配はないでしょう。(新聞のスタイルを知らない人の方が多いかも)。
しかし、ふだん話言葉の英語をあまり聞かずに、英字新聞ばかり読んでいく勉強をずっと続けたら、どうなるでしょう? これは、会話を積極的に学ぶ前の自分が、ラジオはもちろん聞いていましたが、英字新聞中心の学習で、そうだったと思う(今もそうかも)ので、自省もこめた感想です。
そうした英語は読めば分かるでしょうし、聞いたとしても理解もできます。一見、とても出来る人のような感じがします(実際、とても出来る人が多い)。しかし、聞いていて大変疲れます(日本語だったらどうか考えてみて下さい)。これが「日本人の英語はかたい」と言われるゆえんの一つなのかもしれないな、と思いました。
ただし、私が出会った数少ない人々の英語から判断するに、会話から入った人は、逆に欧米の小・中学生レベルと言われるような語彙にも乏しい傾向にあると思います。そういう人は、会話は事足りるので、あまり語彙不足に不自由を感じないのではないでしょうか。
私たちが漢字を覚えたように、教育の過程でネイティブも語彙を増やす時期があります。(あるはずです) 現地の新聞が、そうした語彙を当たり前として使っているのは、想像に難くありません。
「英字新聞はお金もないし、ちょっと…」という人へのおすすめは、「これで読めるエコノミストの英語」(金星堂、1600円)や「朝日キーワード英語版」(朝日新聞社、1400円)などです。オンラインで日本の新聞の英語サイトを見るのもよいでしょう。
また、アルクのタイムマラソンは、英検準1級レベルだった大学時代にチャレンジしたときは、難しく感じて歯が立ちませんでした。
1999年11月21日
リスニング
ここまでくると、時期的にこれまで書いたものと重複する部分がありますが、前のコラムで書ききれていないことを書いてます。
リスニングについては、一番苦労したのはTOEIC800点台から900点に上がるまで。さらに、900点から915点でまた苦労してますのでそれにも触れます(リーディングが悪かったのでリスニングだけでいえば25点アップでした)。
800台までは、ヒヤリングマラソンややさしいビジネス英語、その他市販の教材などで伸ばせました。ただ、このころは漫然と聞いているだけで、口を動かす努力をあまりしていませんでした。
英語の勉強を再開して以降は、何でもやりました。たまたま仕事で出会った通訳さんが、「やさしいビジネス英語の金曜日の分を録音して、シャドウイングするといいですよ」と勧めてくれたので、やさビジは当初試みたディクテをやめ、シャドウイングを徹底するようにしました。ちなみに、彼女は、その数カ月前までNOVAのレベル2の生徒さんだったそうです。
そのほか、市販で私が使ったのは「ニュース英語のリスニング」(DHC)茅ケ崎バイマンスリー(時々)、クローズドキャプションシステム(注1)を使ったERや洋画のディクテーションに始まり、有線放送と契約して一日中ラジオ講座を聞けるようにし、そのうちAFNやNPR、BBCなども、ひまさえあれば有線でかけるようにしました。気力があればシャドウイングします。
おそらく、一番は通訳学校でした。
最初に入ったのは基礎科(早い話がまだ通訳としての仕事はできないレベル)でしたが、週1回、3時間の授業でとにかく精密に聴きます。今年4月から始めましたが、聞いて、理解するというプロセスが、努力に比してすんなり聴解力が向上したかもしれません。というのも、努力に比せず、全然伸びないこともままあるので。3月に860点だったTOEICが、5月に900点(L460 R440)になったのです。(これには、1週間で文法を総ざらいしたことも多少影響してますが)。
通訳学校に通わずとも、その練習は取り入れることができます。CNNでも何でもいいので、トピックをいくつか録音する。そして、意味の固まりで切って、訳してみるのです。当たり前なのですが、聞けないことは訳せません。CNNエキスプレスの雑誌とテープで数回やりましたが、かなりよかったです。やさビジをこれに使うのもいいと思います。
また、意味を固まりで頭に保持しておくトレーニングには市販の旺文社「TOEFLリスニング問題350」が非常に役立ちました。真面目にやったら、不思議なぐらいリテンションが向上しました。30日完成ですが、まだ4日分残っています(^^;)。ほかのことも当然やっていたのでいちがいに言えませんが、ともかく前の3倍ぐらいは頭に英文が残るようになりました。
ここに、あるリスニング問題集があります。初級、中級、上級まででテープが6本ついてます。英検1級形式で、パート1が対話、パート2がパッセージです。テキストには選択肢のみがあります。
1月から現在までの変遷を見てみますと、はじめはパート1もパート2も、メモだらけ。
8月ごろから入った中級は、パート1はメモがなく、パート2はメモだらけ。上級をやっている現在は、パート1は全くメモなし、パート2のメモは数字など主要データのみです。で、正解率はほとんど一緒です。今、きちんとメモすれば、もっと正解するのかもしれません。この辺は今後、自分で分析してみます。
ジム・レーラーアワーはBSで深夜午前3時半から見ると、スクリプトが出ますので、録画してやるといいです。(録画で勉強というのがどうも苦手なので、結局私はネットで見てます。ネットにも、音声もスクリプトもあるので)
最近は、NPRの「ダイアン・レームショー」などが、知的な話題も多く、リスナーからの電話が面白いので、お気に入りです。英語を聞くときは、なるべく頭の中でディクテーションするようにしています。
「洋画1本ディクテーションすれば、相当聞けるようになる」と言う話も聞きました。
900点を突破してから。まず、基本に一回戻りました。Part2,3が弱いので、その部分を扱った問題集を解いてみる、(やさしいので1日で半分終わってしまいましたが)リピーティングをもっと精密にやる。さらに「多聴」に努めることです。英検にかまけていたとき、これが欠けてリスニングがだめでした。細切れ学習が中心の私には、一度にたくさん聞くのはかなりしんどい作業です。これを、非番の日の昼や、深夜(早朝に至ることもある)にはじめました。われながらよく体がもつものです(^^;)。好きだからやれることです。
99年12月補足:DHCの「映画英語のリスニング」という教材が家に眠っていました。1年前(98年12月)に買ったときはちんぷんかんぷんでショックを受けましたが、今回改めて聴く(99年12月)と、面白いほど分かりました。tやthの脱落、弾音化(tやtlなどがdになる)への理解が深まったのが原因と思います。
(2001年補遺)TOEICも900を超えたら、リスニングは細かいシャドウイング、リピーティングが大事です。今の私はラジオ英会話で、テキストを見ずにリピート練習をする、やさビジのSentencesをテキストを見ずにリプロダクションする、ということを毎日続けています。それと、映画に出てくるような日常表現の決まり文句を徹底的に覚えることですね。
(注1)クローズドキャプションシステム
早く言うと、米国の映画などについている、難聴者向けスクリプト。日本では、レンタルビデオで見かける(ERもそうです)。デコーダー設置で見られるようになる。大手書店で売っている「キャプターボーイ」や、電器店で買えるサンヨー製の物が有名。
1999年11月15日
英語雑誌の選び方
ちまたには英語関連雑誌があふれています。最近はCD付きのものも増えました。その中でどれが役に立ったかを書きます。ダントツはCNN EXPRESS(朝日出版社)です。CNNニュースの中から、ためになりそうなものやショウビズ、特集などをピックアップしており、テープもあります。99年11月からはビデオも別売であります。冊子の中に、例文つきのイディオムも紹介してますし、とにかく楽しんで使えます。これだけでも、徹頭徹尾マスターしたら、1年もすれば相当力がつくことでしょう。理科系技術者向けの隔月(?)発行PC EXPRESSという雑誌もあり、これはCD-ROMがついてます。こちらも薄いけどおすすめ。
アルクの「ENGLISH JORNAL」も良いとは思います。しかし個人的には、昔はよかったけど今は、BS放送やCNNからインタビューを見たり聴いたりすることもできるし、希少価値だったインタビュー特集も色あせて見えます。また、雑誌に広告が多いのも気になります。良い教材ではありますが、あとは好みの世界です。
「通訳・翻訳ジャーナル」は、通訳志望者に限らず、英語の学習法やら英語学習ツールの情報が多く、有益です。辞書の紹介や、通訳勉強にいい番組の紹介、ネットの紹介など実に実用的です。
「時事英語研究」は、CDにネイティブ書き下ろしの英語ニュースなどが収録されており、それがわりと使えるという話をきいたことがあります。薄いので、使い勝手は良いでしょう。私は、何回か買いましたが、雑誌の内容がかたい感じがするので好みではありません。私に合わなかっただけなので、これが合う人もきっといることと思います。
「茅ケ崎バイマンスリー」は、使えます。とにかく、最近の日本のニュースが満載で、それが学習用に編集されているのですから。ここの英作文パートは難しいです。単語は、英検1級を通る人ならさほど難しくないでしょう。
これより、茅ケ崎教本の応用編、対話編は難しい! 2年前にやろうとして挫折したので、そのうち再開しようと思っています。この本については、また「市販教材」の項目でふれるつもりです。
1999年11月14日
ビジネス英語(旧・やさしいビジネス英語)
この番組ほど、長い間お世話になっている番組もないかと思います。
NHKラジオ第二放送で月曜日から土曜日まで、午後10時40分から15分間、全然やさしくないビジネス英語のレッスンが聞けます。
初めて聞いたのは大学3年の時でした。その難易度の高さに圧倒されましたが、聞き始めて耳が鋭くなってきたのも事実です。時々のレベルで使い方が工夫できるのも素晴らしいです。
TOEIC960点レベルを目標にしている今は、まず今日のビニエットのサンプルを、リプロダクション(最後まで聞いた直後に再生する)ように努めます。が、これがなかなか難しい。800点台の時は手も足も出ませんでした。それから、本文を聞きます。そして、知らない語彙、表現を覚えておいてチェックします。以前はきちんとレッスンも聞いていましたが、最近は録音しっぱなしで、一週間分のまとまったビニエットをMDに録音して、通勤途中にシャドウイング(影のようについて繰り返す)するのが学習の中心になりました。大体、1週間分で5分あるので、なかなかよいトレーニングになりますし表現が体得できます。語彙も実用的です。MD一本に12レッスン分ぐらい入るので、全部リピーティングすると実に疲れます。
(2000年3月補足:最近はテキストを見ないで放送を聞いています。再放送分については語彙ももう、一通り知っているものばかりになりました) この番組については、昨年の半年分、今年の半年分両方ともすべてテープにとりました。120分テープ26本が2セットです。でも、全然飽きません。とても内容の濃い番組です。
「英会話」のほうも、自然な表現を知る上で有益です。「会話」のトレーニングにはぴったり。リスニングでハイレベルを目指すならやさビジですが、この「英会話」は、その名の通り会話力アップ向きです。易しいし、フレーズごと暗記する価値もあると思います。会話力をアップしたい方なら、安易に「卒業」してやさビジ一本にするより、並行して聞くことをおすすめします。
